王家の谷から、南に約1.5kmに位置する王妃の谷。 第19,20王朝時代の王妃の墓が多く見つかったことから、ワディ・アル・マリカート(女王の谷)と呼ばれたが、実際には王族や高官の墓など80基発見されている。 1903~6年にイタリアの発掘隊が発見した。 損傷が酷い場所もあるが、ネフェルタリの墓の壁画の状態はよく、ラムセス3世が幼くして死んだ息子を神と対面させている場面の壁画も残されている。
ネフェルタリの墓の壁画は、ルクソール西岸の中でも最も美しい壁画と言われているが、王家の墓にも当時の日常を伺い知ることができる壁画がある。 豊かな表現力で描かれた壁画は必見。