1871年にメイドゥムの大型マスタバ墳の一つから、マリエットの発掘隊が発見したもの。 第4王朝スネフェル王の息子であり、大神官で将軍でもあったラーへテプ王子と、その妻のネフェルトの像だ。 エジプト美術史上で最も美しいと言われる夫婦の像。 ラーヘルプは褐色、ネフェルトは白色に彩色されているが、鮮やかな色彩は当時のまま。 ネフェルトのヘアバンドにも細やかな装飾が描かれている。
この夫婦の彫像の両眼は象眼細工でできていて、光を当てると反射したため発掘時に作業員は驚いたとか。 2体の像が生きていると思い込み、逃げ出してしまった人もいたらしい。